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専門家によるドライブコラム

漫然運転の予防と対策とは?

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質問

高速道路などで長時間運転をしていると、時々運転以外のほかのことを考えてボーッとしてしまうことがあり、いつか事故を起こしてしまうのではないかと不安です。このような漫然運転の予防方法を教えてください。

回答

漫然運転の兆候をしっかり意識して、適切な対策をとりましょう。

交通死亡事故原因の上位を占める「漫然運転」とは?

本来車の運転は、道路や交通状況にあわせて、次の行動を予測しながら行うものです。しかし、運転に慣れている場合や、長時間の運転をしていると、次第に別のことを考えてしまったり、ボーッとしたりしてしまうことがあります。このように、注意力がなく意識が散漫としている状態で運転することを「漫然運転」と呼びます。

漫然運転は、歩行者死亡事故原因の上位を占めている、非常に危険な運転行為のひとつです。直進中の歩行者死亡事故の調査では、事故原因のトップが漫然運転と脇見運転で70%を占めていることからも、その深刻さがわかります。(※)

しかし車を運転している以上、注意力が低下するということはだれにも起こり得ることです。安全運転のためにも、漫然運転が起こる原因と対策を理解しておきましょう。

漫然運転が起こる原因と兆候とは?

漫然運転の原因として、睡眠不足や疲労などが考えられます。また、何か不安なことや心配ごとがあるときも、別のことを考えてしまいがちです。そのため、見通しのよい直線道路であっても事故を起こしてしまうのです。

<漫然運転による危険行為>

・交通標識や一時停止などの交通ルールに対応できなくなる
・前を向いていても、歩行者や対向車に気がつかない
・不注意による、運転誤操作
・適切な車間距離が維持できない

漫然運転の恐ろしいところは、ドライバー自身に自覚症状がないという点です。日ごろから運転中に次のことを意識して、漫然運転の兆候を自分自身で把握できるようにすることが大切です。

<漫然運転の兆候>

・車間距離が短くなっている
・急ブレーキが多い
・車線からはみ出している
・自分の想定よりもスピードを出している
・あくびが出る

このような状況になったら、漫然運転になっている可能性がある、と認識するようにしましょう。また同乗者として乗車している場合も、ドライバーに上記のような兆候が見られる場合は、声をかけるなどして休憩を取るようにしましょう。

漫然運転の予防方法とは?

では、漫然運転にならないためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。漫然運転の予防方法をご紹介します。

カフェインやガムなどでリフレッシュ

コーヒーやお茶などのカフェイン飲料で眠気をとる方法は、頭をスッキリさせる上で効果的です。カフェインの効果が出るまでには、20分程かかると言われています。ほかにも、ガムや昆布などを長時間噛むことも効果的と言われています。

仮眠をとる

また、ボーッとしたり眠気を感じる場合は、思い切って仮眠をとることもおすすめです。高速道路の場合は、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)を活用するとよいでしょう。サービスエリア(SA)は約50km間隔、パーキングエリア(PA)は隣接のSA・PAから約15km間隔で設置されています。あくびが増えてきたら、次のSA・PAを目指すようにしましょう。

また、覚醒水準(意識の明確さ)から考えると20分前後の仮眠が適していると言われています。起きた直後は一時的に判断力や正確性が低下しているため、すぐ出発するのは危険です。車外に出て、軽く身体を動かしたり、顔を洗ったり、売店など明るい場所に入るなどして、頭も身体も眠気を覚ましてから運転を再開するようにしましょう。仮眠の前に、コーヒーなどのカフェインをとるのも効果的です。

スマホを見えないところに置く

運転への集中を切れさせる原因になるものをあらかじめ避けておくということも、漫然運転の予防につながります。最近で多いのは、やはり「スマートフォン」です。運転中のスマホ操作はもちろん交通違反になり、懲役または罰金などの罰則を受けます。

運転席から見えるところにスマホがあると、たとえマナーモードにしていたとしても、着信やメールの受信があると気がとられてしまいます。スマホはドライブモードかマナーモードにして、鞄の中や後部座席などの見えない場所に置くようにしましょう。

運転を控えるという判断も

前述のとおり、漫然運転の原因には、ほかに気になることがあって運転に集中できないといった精神的な問題もあります。もし、仕事や家族の悩みなどがあり、ずっと同じことばかり考えているときには、運転を控えてほかの交通手段を利用するということも大切な安全対策のひとつです。

ハンドルを握るということは、「社会的な責任」を負うということを忘れずに、気持ちが落ちているときや、体調が優れないときには、運転を控えるようにしましょう。

※1 引用:「イタルダ・インフォメーション №94」公益財団法人 交通事故総合分析センター
https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info94.pdf
(2018年3月1日最終確認)

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コラムニスト 清水和夫 (モータージャーナリスト)

安全で楽しいカーライフのお手伝いをさせていただきます。

国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。

【URL】 http://kaz-administration.blogspot.com/
【メディア】 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。

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