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専門家によるドライブコラム

渋滞の回避方法 実践編(2) -関西・中京編-

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関西圏・中京圏の渋滞回避には『渋滞予報カレンダー』の有効活用を

毎年お盆の時期になると高速道路の渋滞予測の話題がニュースなどで頻繁に報道されますが、首都圏と関西圏・中京圏とでは渋滞の傾向に違いがあります。

まず、首都圏の高速道路の場合。
例えば「今年のお盆休みは史上最大級の渋滞になる可能性アリ」と報道された場合でも、実際には渋滞のピークがお盆休み中ではなく、お盆の翌週・翌々週の週末にズレるようなケースがよくあります。年によっては9月に入ってから、毎週末驚くほどの渋滞に見舞われることも。

なぜこんなことが起きるのでしょうか?
理由は単純。首都圏のドライバーは、渋滞に非常に敏感になっているので、マスコミが「史上最大級の渋滞」と報道すると、「じゃ、少し後にしようか」という心理が働き、お盆が終わってからの休日の方が、混雑が激しくなってしまう、という現象が起こってしまうのです。

高速道路の渋滞は、なんといっても首都圏が中心ですので、首都圏のドライバーは渋滞情報にとても敏感になっていて、その分マスコミによるアナウンス効果も大きく働いてしまうんですね。

そのため、首都圏の高速道路については、渋滞の規模が日によって大きく変動するため、『渋滞予報カレンダー』( http://www.drivetraffic.jp/map.html)を鵜呑みにできない状況になりつつあります。

一方で関西圏・中京圏の高速道路は、お盆期間でも首都圏の高速道路に比べてはるかに走りやすく、渋滞に対する警戒心も首都圏ほどではありません。その分、『渋滞予報カレンダー』( http://www.drivetraffic.jp/map.html)とのズレは少ないですから、しっかりとカレンダーを確認してから出掛けることが、渋滞回避のための重要なポイントになるのです。

関西圏の渋滞ポイント

まず関西圏。関西の渋滞のメッカは、なんと言っても中国道の「宝塚トンネル付近」です。片側3車線の中国道は、宝塚東と宝塚西、ふたつのトンネル付近を先頭に、上下線とも激しく渋滞します。

ピーク時の下り線の渋滞は、宝塚トンネルを先頭に、吹田JCTを経て名神に延び、最悪、京都付近まで40キロ以上に達することもありました。ところが2010年3月、救世主が現れました。第二京阪道路が、久御山JCT(京都市の南方)から門真JCTまで全線開通し、京都―大阪間の高速道路が複線化されたのです。これで交通容量は約2倍に増え、上り渋滞は大幅に緩和されました。混雑時、滋賀方面から西へ向かう場合は、名神よりも京滋バイパス→第二京阪で門真に抜けることをオススメします。これなら、大阪まではほとんど渋滞ゼロで行けます。かつて地獄だった名神の天王山トンネル付近や、高槻バス停付近も、完全に迂回することができます。

第二京阪の開通効果で、名神下りの渋滞も大幅に緩和されましたが、より空いているのは第二京阪。なにしろ、開通以来まだ一度も自然渋滞が発生していないのですから、頼もしい存在です。第二京阪を使っても、吹田JCTから先は宝塚トンネルの渋滞が待っています。なので、ちょっと上級者向けですが、そこも迂回するルートをお教えしましょう。

門真JCTから近畿道を南下、東大阪JCTで阪神高速に乗り入れ、大阪市の中央部突破を狙います。休日は意外と空いていて、大した渋滞ナシにクリアできることが多いのです。そのまま神戸方面へ向かい、魚崎ランプで降り、一般道を6キロほど北上して六甲道路→六甲北道路を走れば、そのまま山陽道・中国道へ接続できるのです。

かなり複雑ですが、事前にナビにルートを入力しておけば、初めてでも大丈夫でしょう。 逆の上り方向は、神戸JCTから山陽道へ渋滞が伸びると、非常に通過に時間がかかります。渋滞が10キロ以上になり、神戸JCTを越えて山陽道に延びると、そこから先は時速10キロに落ちて「動かない渋滞」になるのです。海岸沿いの阪神高速も渋滞。しかし、そこにも迂回ルートが存在します。

山陽道を三木JCTで外れ、明石海峡大橋方面に向かいます。そして布施畑JCTで阪神高速神戸北線に入り、あとは直進して中国道の西宮山口JCTへ。西宮山口JCTはまだ渋滞の途中ですが、すでに平均時速25キロ強の流れのいい区間になっているので、これで1時間近く短縮できる場合もあります。

名古屋から大阪方面のオススメルート

一方中京地区は、形としては首都圏に近い放射状の道路網です。東名・中央・東海北陸・北陸・伊勢の放射線には迂回路はないので、関東圏同様、時間帯をズラして渋滞を避けるしかありません。名古屋から大阪方面に向かう場合は、名神ルートと新名神ルートのふたつを選ぶことができます。距離的には新名神ルートの方が短いのですが、東名阪道に合流した先の四日市付近を先頭にした渋滞が激しく、かなり時間がかかります。場合によっては、名神ルートと所要時間がほとんど同じになってしまう場合もあり注意が必要です。

しかし、基本的には近道である新名神ルートがオススメ。名神も一宮付近等で渋滞が起きますから、近道の新名神を使った方が、速い確率はずっと高いです。

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※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

コラムニスト 清水草一 (交通ジャーナリスト)

渋滞は何故おこるのか?を分かりやすく解説します。

道路はどうして渋滞するのか?そんな素朴な疑問を、自ら渋滞調査をし、執筆活動に役立てています。みなさんがより快適なカーライフを送れるための道標として、渋滞のあれこれついてお伝えしようと思います。

【所属】 日本文芸家協会会員
【URL】 http://www.shimizusouichi.com/
【メディア】 『テリー伊藤のってけラジオ』(ニッポン放送)、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送)、『がっちりアカデミー』(TBS)
【著書】 「そのフェラーリください!」 (三推社/講談社)、「首都高速はなぜ渋滞するのか!?」(三推社/講談社)

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