快適カーライフ術

洗車術(26) ガラス磨き 油膜

  • facebook
  • twitter

次にガラス外側の汚れ落しです。カーシャンプーで洗った時点で大体の汚れは落ちているはずですし、その後にワックスを掛けても、ワックスの粉のほとんどは払うと簡単に落ちてしまいガラス面には残りません。特に目立った汚れが無ければ、外側も水拭きや家庭用ガラスクリーナーで仕上げてしまってかまいません。しかし、ガラス面が曇った感じでいまひとつ視界がクリアでなかったり、雨が降った日にワイパーを動かすとギラつきや、拭きムラが出る場合は、ガラス面にガンコな汚れが付いている事が考えられます。数ヶ月に一度くらい、この頑固な汚れを落とす作業を行うのが理想的です。

ガンコな汚れの正体は、雨などに混ざった油分が薄く引き伸された「油膜」と言われるものです。そこにワックス分が混ざると「シリコン皮膜」となって、さらに落としにくい汚れとなります。油膜落としのスプレーを使うと一時的に視界は改善しますが、完全に落ちるわけではありません。数ヶ月に一度、ガラス面から油分を抜く脱脂をしてやると良いでしょう。

カーショップに専用のケミカル剤があります。ガラスクリーナーの中でシリコン除去剤などとして売られているものがこれに当たります。作業はワックス掛けに似ています。付属のスポンジで薬液を拭き伸ばし、白く変色するまで乾燥させた後に乾いたウェスで拭き上げます。

このシリコン皮膜除去作業は、ガラス面をある程度キレイにしてから行うのが前提です。また、薬液がガラス周囲のゴム部分に付着するとワックス同様に白汚れしてしまうので、ガラス面以外には付けないように作業しましょう。作業は前後ウインドーが基本ですが、ガラス面全部に行えばより理想的です。

石川芳雄

快適カーライフ術一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。