快適カーライフ術

自動車用語集(22) ホイールとは

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ホイールの正しい語源は「車輪」です。鉄道列車の場合は丸い金属製の車輪がレールの上を走りますが、一般的な自動車の場合は空気が入ったゴム製のタイヤを丸い金属製の車輪に覆い被せて使っています。したがって専門家はタイヤを含めて広義で車輪をホイールと呼ぶ場合がありますが、部品的にはタイヤと丸い金属製の車輪を分けて使います。もちろん後者のことをホイールと呼びます。

ホイールは自動車側の車軸に取り付けられます。自動車を動かす力はエンジンから供給されますが、変速機などを経てホイールに伝わり、最終的にはゴム製のタイヤへ伝えられます。またブレーキの場合は、ブレーキシステムから発生する「止まる力」がホイールからタイヤへと伝わり、タイヤと路面の摩擦力で自動車は止まることができます。さらにホイールはブレーキで発生した熱を冷却する役割を担っており、走行中の空気抵抗を減らすことも重要な役割です。

最近はアルミ製のホイールが増えてきましたが、腐食や軽量化、放熱性などの機能が求められ、自動車のスタイリングにも大きな影響を与えるので、ホイールのデザインはとても重要です。特にアルミホイールはドレスアップの役割としても利用されることが多く、装着しているホイールを大きくすることで(インチアップと呼ばれていますが)、デザインの個性を引きたてる役割も担っています。ただ、先にも述べたようにホイールは自動車の「止まる・曲がる・加速する」という極めて重要な安全部品なので、そのサイズも含めて専門店で相談してから交換するようにしてください。サイズを間違えただけで高速道路を真っ直ぐに走れなくなる場合もあります。

株式会社テクノメディア

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