最近高級車のカタログを見ると「エア・サスペンション」という専門用語が使われるようになってきました。通常のクルマにはサスペンションに金属製のバネが使われているのが一般的ですが、この金属バネの代わりに、圧縮した空気を使うことで乗り心地をいっそう快適にすることができるのです。そのために日本車だけでなく、欧州の高級車がエア・サスペンションを使うケースはとても多いのです。 むしろ特別な理由がない限り高級車=エア・サスペンションと言っても過言ではないでしょう。エア・サスペンションのメリットは乗り心地だけでなく、空気の圧力をコンプレッサーで調整することで、車内からスイッチ一つで空気バネの硬さを変えることができます。その結果、クルマの車高を走りながら数センチも可変できます。 こうした車高調整機構は背の高いSUVやミニバンに適しているのです。高速走行では車高を下たり、オフロードに行ったら車高を上げることができるのです。さらにたくさんの人数が乗っても、常に車高を自動調整できるので走行安定性も向上します。エア・サスペンションは金属バネよりもコストは高いのですが、上質な乗り心地には最適なサスペンションなのです。
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